フェリチンとは?鉄不足の前に知っておきたい「鉄の貯金箱」の役割

最近、「鉄不足」と髪の関係について勉強を進める中で、「フェリチン」という言葉を目にする機会が増えました。

普段あまり聞き慣れない名前ですが、実は体にとってとても大切な役割を持っています。

今回は、美容師として知っておきたいフェリチンについて、分かりやすくまとめてみます。

フェリチンとは?

フェリチンは、体内で鉄を蓄えるタンパク質です。

よく「鉄の貯金箱」と例えられます。

食事から摂った鉄は、まず生命を維持するために必要な場所で優先的に使われます。

例えば、

・赤血球
・筋肉
・細胞
・ミトコンドリア

などです。

そして、その時点で使わなかった鉄はフェリチンの中に保存され、将来必要になった時に使われます。

つまり、フェリチンは体の中の鉄を安全に保管しておく「貯金箱」のような存在です。

鉄不足になると最初に減るもの

「鉄不足」と聞くと、多くの方は貧血を思い浮かべるかもしれません。

しかし実際には、鉄不足が始まると最初に減ることが多いのはフェリチンです。

体は生命維持を優先するため、まず貯蔵していた鉄を使い始めます。

それでも不足が続くと、赤血球を作るための鉄まで不足し、鉄欠乏性貧血へと進行することがあります。

つまり、フェリチンは体の鉄の余裕を知る一つの目安とも言えます。

髪との関係

近年の研究では、鉄不足がある方では抜け毛との関連が報告されています。

そのため、皮膚科などで抜け毛を相談した際にフェリチンを調べることもあります。

ただし、ここで大切なのは、

「フェリチンを増やせば髪が生える」とまでは証明されていない

ということです。

髪は、

・加齢

・女性ホルモンの変化

・睡眠

・ストレス

・栄養状態

・遺伝

など、多くの要因が重なって変化します。

鉄不足もその一つの可能性ではありますが、原因を一つだけで説明できるものではありません。

美容師として思うこと

美容師は髪を見ています。

でも、髪だけを見ていても、本当の原因が分からないことがあります。

最近では、更年期や女性ホルモン、ミトコンドリア、そして鉄やフェリチンについて勉強する中で、改めて感じることがあります。

それは、

髪は体の一部である

ということです。

生活習慣。

睡眠。

栄養。

体調の変化。

こうした背景を知ることで、お客様の髪をより深く理解できるのではないかと考えています。

もちろん、美容師が鉄不足を診断することはできません。

しかし、髪の変化だけでなく疲れやすさや立ちくらみなど、気になる症状が重なっている場合は、医療機関へ相談するという選択肢も大切です。

これからも髪だけではなく、体の仕組みについても学びながら、お客様により良いご提案ができる美容師でありたいと思います。

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