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  • 美容師の私が100%ヘナを体験してみました【1回目の正直な感想】

    ヘナに興味はあるけれど、

    「オレンジになりそう」
    「本当に髪にいいの?」
    「美容師なのにヘナ?」

    そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

    実は私自身も、その一人でした。

    そこで今回、自分の髪で100%ヘナを体験することにしました。

    私がヘナを始めた理由

    私は父の遺伝もあり、20代の頃から白髪が多いタイプです。

    仕事柄、派手なヘアカラーが好きで、昨年くらいまではブリーチを繰り返しながら色を楽しんでいました。

    しかし40代になり、少しずつ変化を感じるようになりました。

    トップの細毛や薄毛が気になり始め、スタイリングを楽にしたくてパーマもかけるように。

    その一方で、髪のダメージも気になるようになりました。

    そこで現在はブリーチを卒業し、ヘアマニキュアへ移行しています。

    そして次に興味を持ったのが、天然100%のヘナでした。

    白髪が多い私だからこそ感じたこと

    白髪が多いということは、言い換えれば髪のベースが明るいということです。

    ヘアマニキュアもヘナも黒髪にも色は入っています。

    ただ、黒い画用紙に色を塗っても発色が分かりにくいように、黒髪では色味が目立ちにくくなります。

    一方、白髪は白いキャンバスのようなもの。

    だからこそ、ヘナ本来のオレンジ色を活かしやすい髪質だと感じました。

    私のように派手な色が好きな人間にとって、このオレンジは決して欠点ではなく、一つの個性になります。

    実際に1回やってみた感想

    今回が初めての100%ヘナでした。

    一般的には、ヘナは3回ほど続けて初めて良さを実感しやすいと言われています。

    そのため、今回はあくまでスタートラインです。

    心配していた「ヘナショック」は、私の場合ほとんど感じませんでした。

    それよりも、手触りが良くなったという印象の方が強く残っています。

    もちろん、これは私自身の体験であり、すべての人に当てはまるわけではありません。

    ヘナはオレンジだけではありません

    ヘナというと、オレンジ色を思い浮かべる方も多いと思います。

    しかし実際には、インディゴやさまざまな補助ハーブを組み合わせることで、髪質や白髪の量、希望する色味に合わせた調整も可能です。

    今回は100%ヘナを体験しましたが、これからさまざまな組み合わせも試していきたいと思っています。

    これから1年間、自分の髪で検証していきます

    私は美容師ですが、今回は「施術する側」ではなく、「体験する側」として発信していこうと思っています。

    1か月後、3か月後、半年後、そして1年後。

    髪質や頭皮にどんな変化があるのか。

    良いことも、思ったようにいかなかったことも、できるだけ正直にお伝えしていきます。

    ヘナを検討している方の参考になれば幸いです。

  • フェリチンとは?鉄不足の前に知っておきたい「鉄の貯金箱」の役割

    最近、「鉄不足」と髪の関係について勉強を進める中で、「フェリチン」という言葉を目にする機会が増えました。

    普段あまり聞き慣れない名前ですが、実は体にとってとても大切な役割を持っています。

    今回は、美容師として知っておきたいフェリチンについて、分かりやすくまとめてみます。

    フェリチンとは?

    フェリチンは、体内で鉄を蓄えるタンパク質です。

    よく「鉄の貯金箱」と例えられます。

    食事から摂った鉄は、まず生命を維持するために必要な場所で優先的に使われます。

    例えば、

    ・赤血球
    ・筋肉
    ・細胞
    ・ミトコンドリア

    などです。

    そして、その時点で使わなかった鉄はフェリチンの中に保存され、将来必要になった時に使われます。

    つまり、フェリチンは体の中の鉄を安全に保管しておく「貯金箱」のような存在です。

    鉄不足になると最初に減るもの

    「鉄不足」と聞くと、多くの方は貧血を思い浮かべるかもしれません。

    しかし実際には、鉄不足が始まると最初に減ることが多いのはフェリチンです。

    体は生命維持を優先するため、まず貯蔵していた鉄を使い始めます。

    それでも不足が続くと、赤血球を作るための鉄まで不足し、鉄欠乏性貧血へと進行することがあります。

    つまり、フェリチンは体の鉄の余裕を知る一つの目安とも言えます。

    髪との関係

    近年の研究では、鉄不足がある方では抜け毛との関連が報告されています。

    そのため、皮膚科などで抜け毛を相談した際にフェリチンを調べることもあります。

    ただし、ここで大切なのは、

    「フェリチンを増やせば髪が生える」とまでは証明されていない

    ということです。

    髪は、

    ・加齢

    ・女性ホルモンの変化

    ・睡眠

    ・ストレス

    ・栄養状態

    ・遺伝

    など、多くの要因が重なって変化します。

    鉄不足もその一つの可能性ではありますが、原因を一つだけで説明できるものではありません。

    美容師として思うこと

    美容師は髪を見ています。

    でも、髪だけを見ていても、本当の原因が分からないことがあります。

    最近では、更年期や女性ホルモン、ミトコンドリア、そして鉄やフェリチンについて勉強する中で、改めて感じることがあります。

    それは、

    髪は体の一部である

    ということです。

    生活習慣。

    睡眠。

    栄養。

    体調の変化。

    こうした背景を知ることで、お客様の髪をより深く理解できるのではないかと考えています。

    もちろん、美容師が鉄不足を診断することはできません。

    しかし、髪の変化だけでなく疲れやすさや立ちくらみなど、気になる症状が重なっている場合は、医療機関へ相談するという選択肢も大切です。

    これからも髪だけではなく、体の仕組みについても学びながら、お客様により良いご提案ができる美容師でありたいと思います。

  • 女性に多い鉄不足と髪の関係

    更年期について勉強を進める中で、女性ホルモンだけでなく「鉄不足」も髪と関係があることを知りました。

    鉄というと「貧血」のイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、鉄の役割はそれだけではありません。

    鉄は酸素を全身へ運ぶために欠かせない栄養素です。さらに細胞の働きやエネルギーづくり、細胞分裂にも関わっており、体を正常に維持するために重要な役割を担っています。

    女性は月経や妊娠・出産などの影響で、男性より鉄不足になりやすいことが知られています。一方で、閉経後は月経がなくなるため、鉄不足が改善する方もいます。つまり、「更年期だから鉄不足になる」というわけではなく、それぞれ分けて考える必要があります。

    では、鉄不足は髪とどのような関係があるのでしょうか。

    現在の研究では、鉄不足がある方では抜け毛との関連が報告されています。特に「休止期脱毛」と呼ばれる抜け毛では、鉄の状態を確認する医師もいます。

    ただし、ここでとても大切なのは、すべての抜け毛が鉄不足によるものではないということです。

    加齢による変化、女性ホルモンの変化、睡眠不足、ストレス、栄養状態、頭皮環境など、髪にはさまざまな要因が関わっています。鉄不足もその一つの可能性ではありますが、原因を一つに決めつけることはできません。

    美容師として日々お客様と接していると、「最近抜け毛が増えた」「髪が細くなった」「ボリュームが出なくなった」というご相談を受けることがあります。

    そのたびに感じるのは、髪だけを見ていても本当の原因は分からないということです。

    生活習慣はどうか。

    睡眠はしっかり取れているか。

    食事は偏っていないか。

    ストレスは溜まっていないか。

    体調に変化はないか。

    そうした背景まで知ることで、初めてお客様に合ったご提案ができるのではないかと考えています。

    もちろん、美容師が鉄不足を診断することはできません。

    もし疲れやすさや立ちくらみ、息切れ、抜け毛、爪が割れやすいなどの症状が重なっている場合は、一度医療機関へ相談するという選択肢も大切です。

    私はアンチエイジングを「髪だけをきれいにすること」だとは考えていません。

    髪は体の一部です。

    だからこそ、髪だけを見るのではなく、体全体の状態を知ることも大切にしたいと思っています。

    これからも美容師として、髪だけでなく体についても学びながら、お客様により良いご提案ができるよう知識を深めていきたいと思います。

  • ヘナを始める前に、私たちが大切にしていること

    7月から、髪匠りのんではヘナメニューを始めます。

    最近では「ヘナ」という言葉を聞く機会も増えました。

    植物だから安心。
    髪に優しい。
    頭皮に良い。

    そんなイメージを持たれている方も多いと思います。

    もちろん、それらはヘナの魅力の一つです。

    でも私は、「植物だから安心です。」という一言だけでおすすめするつもりはありません。

    美容師として大切なのは、どんな施術でも「その方に合っているか」を考えることだからです。

    これまで私は、カラーやパーマでも髪質だけではなく、頭皮の状態やライフスタイルまで考えながら施術をしてきました。

    ヘナも同じです。

    植物だから誰にでも合う。

    そんなことはありません。

    逆に、「植物だからこそ」確認しておきたいことがあります。

    例えば、

    ・ヘナをする目的は何か。

    ・頭皮で気になることはあるか。

    ・今までどんなカラーをしてきたのか。

    ・ジアミンでかぶれた経験はあるか。

    ・髪の悩みは何か。

    ・生活習慣はどうか。

    ・ヘナに何を期待しているのか。

    こうしたお話を伺うことで、その方に本当にヘナが合っているのか、一緒に考えていきたいと思っています。

    私は以前からブログでもお伝えしていますが、髪は髪だけを見ても答えは出ません。

    更年期、自律神経、睡眠、栄養、血流。

    髪は、体の状態を映す一つのサインでもあります。

    だからヘナも、「染めるためのメニュー」ではなく、「頭皮や髪と向き合うきっかけ」になればいいと思っています。

    初回で100点を目指す必要はありません。

    髪質や白髪の量、今までの施術履歴によって、染まり方も感じ方も変わります。

    一度で判断するのではなく、お客様と一緒に変化を見ながら、その方に合った使い方を見つけていく。

    そんなメニューに育てていきたいと考えています。

    ヘナに興味はあるけれど、自分に合うか分からない。

    そんな方は、まずはお気軽にご相談ください。

    一緒にお話をしながら、あなたにとって最適な選択肢を考えていけたら嬉しく思います。

  • エストロゲンは髪に何をしていたの?

    私は男性なので、更年期を経験することはありません。

    だからこそ、このテーマを発信するときは、「分かったつもり」で話さないように気をつけています。

    美容師として毎日お客様と接していると、

    「最近、髪質が変わった気がする。」

    「以前よりボリュームが出なくなった。」

    そんなお話を伺う機会が本当に増えました。

    そのたびに思うのは、「年齢だから仕方ない」の一言で終わらせたくないということです。

    調べていくと、更年期に減少するエストロゲンは、髪を直接生やすホルモンではありません。

    しかし、

    髪の成長期を保ちやすくしたり、

    頭皮のコラーゲンを支えたり、

    血流を助けたり、

    皮脂バランスに関わったりと、

    髪が健やかに育つための環境づくりに大きく関係していることが分かっています。

    だから更年期以降は、髪だけを一生懸命ケアしても思うような変化を感じられないことがあります。

    頭皮の状態、睡眠、栄養、ストレス、血流。

    そういった土台まで含めて考えることが、これからのヘアケアでは大切なのだと思います。

    もちろん、更年期の症状や髪の変化には個人差があります。

    原因も一つではありません。

    だからこそ、誰かと比べる必要もありませんし、「こうすれば必ず良くなる」という答えもありません。

    私が美容師としてできることは、お客様一人ひとりの変化に耳を傾け、その方に合った方法を一緒に探していくことです。

    男性だからこそ分からないことはあります。

    だから学び続け、お客様から教えていただきながら、美容師として少しでも力になれたらと思っています。

    髪だけではなく、頭皮から考える。

    これからも、そんな視点でお伝えしていきます。

  • 更年期と髪。美容師として知っておきたいこと

    美容師として仕事をしていると、お客様から髪のお悩みを伺う機会がたくさんあります。

    最近では

    「トップのボリュームが出なくなった」

    「髪が細くなった気がする」

    「抜け毛が増えた気がする」

    といったご相談を受けることも少なくありません。

    もちろん髪の変化には様々な要因があります。

    カラーやパーマの履歴。

    生活習慣。

    食事や睡眠。

    加齢による変化。

    その中で以前から気になっていたのが、更年期と髪の関係です。

    ただ、私は男性です。

    女性の更年期を実際に経験することはできません。

    だからこそ、想像だけで話すのではなく、まずは知ることが大切だと思い改めて勉強してみました。

    勉強して最初に感じたのは、更年期は単なる老化ではないということです。

    更年期は卵巣の働きが徐々に低下し、女性ホルモンの分泌が大きく変化する時期です。

    誰にでも訪れる自然な体の変化ですが、その変化は体だけでなく髪や頭皮にも影響を与える可能性があります。

    特にエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンは、髪の成長や頭皮環境と深く関わっていることがわかっています。

    エストロゲンが減少すると、ヘアサイクルの変化や血流の変化、頭皮環境の変化が起こることがあります。

    その結果として、

    髪が細く感じる

    ボリュームが出にくい

    分け目が気になる

    といった変化につながる場合もあります。

    もちろん、すべての方に同じ変化が起きるわけではありません。

    更年期の症状も髪の変化も個人差があります。

    だから私は美容師として、「更年期だから仕方ないですね」と簡単に片付けたくありません。

    また、「これをすれば必ず改善します」と言うこともできません。

    大切なのは、まず何が起きているのかを知ることだと思います。

    髪の変化は、髪だけの問題ではないことがあります。

    体の変化や生活習慣、そしてホルモンバランスの変化が背景にあることもあります。

    原因を知ることで、必要以上に不安にならず、自分に合ったケアを考えるきっかけになるかもしれません。

    今回私自身が勉強して感じたのは、更年期は決して特別なものではなく、多くの女性が経験する自然な体の変化だということです。

    そして、その変化は髪とも無関係ではありません。

    これからも美容師として、お客様の髪だけを見るのではなく、その背景にある様々な変化についても学び続けたいと思います。

    次回は、エストロゲンが髪にどのような役割を担っていたのかについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。

  • ヘナだけじゃない。植物たちが支える色と頭皮の話

    ヘナと聞くと、多くの方は「天然の白髪染め」というイメージを持たれるかもしれません。

    確かにヘナは植物染めの主役です。

    そしてヘナとセットで使われることの多いインディゴも有名です。

    ですが実際には、植物染めはヘナとインディゴだけで成り立っているわけではありません。

    色味を整えたり、頭皮をいたわったり、手触りを良くしたり。

    そんな役割を持つ植物たちが数多く存在します。

    今回は代表的な補助ハーブをご紹介します。

    まずカシアです。

    カシアはヘナほど色素を持たない植物ですが、髪にハリやコシ、ツヤを与える目的で使われます。

    白髪をしっかり染めるというよりも、髪の質感を整えるトリートメントに近い存在です。

    次にカミツレです。

    カモミールとしてご存じの方も多いかもしれません。

    ハーブティーにも使われる植物で、穏やかなイメージを持つ方も多いでしょう。

    植物染めでは頭皮環境を整える目的で配合されることがあります。

    タカサブロウはアーユルヴェーダでも古くから利用されてきた植物です。

    黒髪を美しく保つ植物として知られ、頭皮ケアを目的として使われることがあります。

    またターメリックはウコンの仲間です。

    鮮やかな黄色の色素を持ち、色味の調整に使われることがあります。

    健康食品のイメージが強い植物ですが、染色の世界でも活躍しています。

    色味調整では茜やログウッドも有名です。

    茜は古くから染料として利用されてきた植物で、赤みを補う役割があります。

    一方ログウッドは紫から青紫系の色素を持ち、色味に深みを与える目的で使われます。

    こうして見ると、植物にはそれぞれ得意分野があります。

    ヘナは染める。

    インディゴは色を深くする。

    カシアはツヤや質感を支える。

    カミツレやタカサブロウは頭皮をいたわる。

    茜やログウッドは色味を整える。

    どれか一つが優れているという話ではなく、それぞれが役割分担をしているのです。

    私は美容師として、植物染めの魅力は「自然だから安心」という単純な話ではないと思っています。

    植物それぞれの特徴を理解し、お客様の髪や頭皮の状態に合わせて組み合わせる。

    その積み重ねが、髪にも頭皮にも無理をさせないヘアケアにつながるのではないでしょうか。

    ヘナは白髪を染めるためだけのものではありません。

    植物の力を借りながら、これからの髪との付き合い方を考える。

    そんな選択肢の一つとして、今後もご紹介していきたいと思います。

  • ヘナを勉強し始めてから、色々な植物やアーユルヴェーダについて学ぶ機会が増えました。

    最初は正直、

    「白髪を染める植物」

    という認識でした。

    でも調べていくうちに、少し考え方が変わりました。

    アーユルヴェーダでは、健康とは病気ではないことだけを指しません。

    よく食べる。

    よく眠る。

    よく動く。

    気持ちが穏やかであること。

    そんな日々の積み重ねも健康の一部だそうです。

    私は美容師なので、つい髪ばかり見てしまいます。

    でもお客様のお話を聞いていると、

    眠れない。

    疲れやすい。

    ストレスが多い。

    将来が不安。

    そんな声も少なくありません。

    髪は身体の一部です。

    頭皮も身体の一部です。

    だから髪だけを切り離して考えることはできないのかもしれません。

    ヘナも白髪を染めるためだけのものではなく、

    これからの髪や頭皮と向き合うきっかけになる植物。

    今はそんな風に感じています。

    髪匠りのんでは、

    髪を整えることはもちろん、

    頭皮を整えること、

    そして自分自身を大切にする時間もご提供していきたいと思っています。

  • なぜヘナは残り続けているのだろう

    ヘナを導入することになってから、毎日少しずつ勉強しています。

    正直に言うと、以前の私はヘナにそこまで興味がありませんでした。

    白髪を染める植物。

    そのくらいの認識だったと思います。

    ところが調べ始めると、アムラやシカカイ、タカサブロウなど聞き慣れない植物が次々と出てきます。

    さらにその先にはアーユルヴェーダという考え方がありました。

    そこでふと疑問に思ったんです。

    「なぜヘナは数千年も残り続けているのだろう」

    と。

    ヘナは白髪染めのためだけの植物なのか

    日本ではヘナというと白髪染めのイメージが強いと思います。

    実際、私もそうでした。

    しかし調べれば調べるほど、どうもそれだけではないことが見えてきます。

    インドではヘナだけでなく、

    アムラ

    シカカイ

    タカサブロウ

    など様々な植物が使われてきました。

    染める植物。

    洗う植物。

    整える植物。

    それぞれに役割があります。

    もし白髪を染めるだけが目的なら、これほど多くの植物が長い歴史の中で受け継がれてきた理由が説明できません。

    アーユルヴェーダとの出会い

    植物を調べていると必ず出てくるのがアーユルヴェーダです。

    私も昔、少しだけ学んだことがありました。

    ヴァータ、ピッタ、カパ。

    そんな言葉を聞いた記憶があります。

    ただ当時は正直あまり理解できていませんでした。

    今回改めて学び直してみると、アーユルヴェーダは単なる医療というより、生き方や健康との向き合い方に近いものだと感じています。

    病気を治すことだけではなく、健康な状態を維持すること。

    問題が起きる前から整えること。

    そんな考え方が根底にあります。

    今のアンチエイジングとも重なる

    私は40代からの大人世代専門店として日々お客様と向き合っています。

    その中で感じるのは、年齢とともに髪や頭皮は確実に変化していくということです。

    白髪が増える。

    髪が細くなる。

    ボリュームが出にくくなる。

    頭皮が乾燥しやすくなる。

    残念ながらエイジングを止めることはできません。

    これは誰にもできないことです。

    でも変化を穏やかにするための選択はできます。

    この考え方は、私が目指しているアンチエイジングとも非常に近いと感じています。

    問題が起きてからではなく

    私は美容師なので、どうしても結果を見てしまいます。

    染まったか。

    艶が出たか。

    手触りが良くなったか。

    もちろんそれも大切です。

    でもアーユルヴェーダを学び始めて感じたのは、少し視点が違うことでした。

    問題が起きてから対処するのではなく、問題が大きくなる前に整える。

    頭皮も同じです。

    髪も同じです。

    そして身体も同じです。

    睡眠。

    食事。

    運動。

    ストレスとの付き合い方。

    頭皮ケア。

    それらを日々積み重ねていくことが未来の自分につながる。

    そんな考え方に私は共感しています。

    なぜ髪匠りのんでヘナを始めるのか

    ヘナは万能ではありません。

    すべての悩みを解決するものでもありません。

    ですが今回学びながら感じたことがあります。

    それは、ヘナは白髪を染めるためだけの植物ではないということです。

    頭皮や髪との付き合い方を見直すきっかけになる植物。

    私はそんな風に考えています。

    10年後も自分の髪を楽しむために。

    今の髪だけではなく、これからの髪のために。

    髪匠りのんでは、そんな視点からヘナをご提案していきたいと思っています。

  • シャンプーがなかった時代の知恵 シカカイという植物

    毎日当たり前のように使っているシャンプー。

    しかし、シャンプーが存在しなかった時代、人々はどのように髪を洗っていたのでしょうか。

    その答えのひとつが、インドで古くから使われてきた「シカカイ」という植物です。

    ヘナやアムラと比べるとあまり知られていませんが、アーユルヴェーダでは長い歴史を持つ伝統的なヘアケア植物のひとつです。

    シカカイとは

    シカカイはマメ科の植物で、学名は Acacia concinna(アカシア・コンシナ)といいます。

    インドを中心とした南アジア地域に自生し、細長いさやをつけるのが特徴です。

    実際に利用されるのは主に乾燥させたさやの部分で、粉末状にして髪や頭皮の洗浄に使われてきました。

    シカカイという名前はヒンディー語で「髪のための果実(Fruit for Hair)」という意味を持つと言われています。

    名前そのものに、髪との深い関わりが表れている植物です。

    泡立たないのに洗える理由

    シカカイにはサポニンと呼ばれる天然成分が含まれています。

    サポニンは水に溶けると石けんのような働きを持ち、汚れや余分な皮脂を落とす作用があります。

    現代のシャンプーのように豊かな泡が立つわけではありません。

    しかし、昔の人々はこの植物を利用しながら髪を洗ってきました。

    泡立つことと洗えることは必ずしも同じではありません。

    シカカイはそのことを教えてくれる植物でもあります。

    ヘナやアムラとの関係

    アーユルヴェーダではシカカイ単独で使われるだけではなく、アムラやタカサブロウ(ブリンガラージ)などの植物と組み合わせて利用されることがあります。

    それぞれの役割を簡単に表すと、

    ヘナは染める植物

    インディゴは色を深める植物

    シカカイは洗う植物

    アムラは髪や頭皮のコンディションを整える植物

    というイメージです。

    そのため、植物によるヘアケア文化を学ぶ上では欠かせない存在と言えるでしょう。

    現代のシャンプーとの違い

    もちろん現代のシャンプーは非常に優れた製品です。

    洗浄力や使用感、香りや利便性など、多くの進化を遂げています。

    一方でシカカイは、洗浄力を追求するために生まれた植物ではありません。

    髪や頭皮との付き合い方を考える中で受け継がれてきた知恵です。

    どちらが良い、悪いという話ではありません。

    現代のヘアケアを知ることも大切ですが、昔の人々がどのように髪と向き合ってきたのかを知ることもまた面白いことだと思います。

    洗うことにも歴史がある

    私たちは髪を洗うことを当たり前だと感じています。

    しかし、その背景には長い歴史があります。

    シャンプーがなかった時代、人々は植物の力を借りながら髪を整え、頭皮をケアしてきました。

    シカカイもそのひとつです。

    ヘナやアムラを調べていくと、単なる白髪染めやヘアケアを超えて、植物と共に暮らしてきた人々の知恵に触れることができます。

    シカカイは、そんなアーユルヴェーダの世界を知る入口になる植物なのかもしれません。