最近は美容や健康に関するサプリメントを見ていると、「パインバークエキス」や「欧州松樹エキス」という名前を見かけることがあります。
名前だけ聞くと少し難しそうですが、実はフランス海岸松の樹皮から抽出された植物エキスです。
そして面白いことに、この樹皮は昔から価値が認められていたわけではありません。
もともと木材として利用されるのは幹の部分で、樹皮は加工時に出る廃棄物として扱われていました。
ところが研究が進む中で、樹皮には豊富なポリフェノールが含まれていることが分かり、少しずつ注目されるようになったのです。
植物は動くことができません。
そのため紫外線や乾燥、強風、害虫などの過酷な環境から自分自身を守るために様々な成分を作り出しています。
ポリフェノールもその一つです。
私たちはポリフェノールというと赤ワインを思い浮かべる方も多いかもしれません。
赤ワインにはレスベラトロールというポリフェノールが含まれています。
一方でパインバークエキスに含まれる代表的な成分は、OPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン)と呼ばれるポリフェノールです。
同じポリフェノールでも種類は様々で、それぞれ特徴が異なります。
近年ではパインバークエキスについて、美容分野だけでなく血管や毛細血管、運動時のコンディションなど幅広い分野で研究が進められています。
ここで大切なのは、「研究されている」と「証明されている」は別だということです。
研究が行われているということは、それだけ可能性があり、多くの研究者が興味を持っているということでもあります。
だからこそ新しい発見が生まれる余地があるのです。
私自身、成分を調べていて面白いと感じるのは、単に効果や効能だけではありません。
昔は捨てられていたものが、研究によって価値を見出される。
そんな背景や歴史を知ると、植物の見方も少し変わってきます。
欧州松樹エキス(パインバークエキス)は、植物が長い年月をかけて身につけた知恵から生まれた成分の一つなのかもしれませんね。
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