腸活というと、食物繊維や発酵食品など「何を食べるか」を思い浮かべます。
でも前回は、睡眠も腸内環境と関係していることを学びました。
では、もう一つ身近な生活習慣である「運動」はどうなのでしょうか?
今回は、運動と腸の関係について調べてみました。
運動する人は腸内細菌も違う?
運動習慣のある人と少ない人では、腸内細菌叢の構成や多様性などに違いがみられるという研究があります。
また、運動によって腸内細菌や、菌が作る短鎖脂肪酸などの代謝物が変化する可能性も研究されています。
ただし、
「運動すれば善玉菌が増える」
と単純に言えるわけではありません。
腸内環境には食事・年齢・体格・睡眠など、さまざまな要因が関係しています。
運動もその一つとして考えるのがよさそうです。
運動は「腸の動き」にも関係する
運動と腸の関係は、腸内細菌だけではありません。
体を動かすことは、腸の動きや排便にも関係します。
腸は「蠕動運動」と呼ばれる動きによって、内容物を少しずつ先へ送っています。
活動量が少なく、長時間座っているような生活と便秘との関連も報告されています。
つまり運動は、
腸内細菌への影響だけでなく、腸そのものの働き
からも考えることができるんですね。
なぜ運動が腸に関係するの?
運動すると、筋肉だけが変化するわけではありません。
血流、代謝、自律神経、免疫系、ホルモンなど、体の中ではさまざまな変化が起こります。
さらに運動は、睡眠やストレスなどにも関係します。
こうした体全体の変化が複雑に関わりながら、腸の働きや腸内環境にも影響している可能性があります。
つまり、
「運動→腸内細菌」という一本道ではない。
体全体が変化した結果、その一部として腸も影響を受ける。
そんなイメージです。
激しい運動ほど腸にいい?
では、たくさん運動すればするほど腸にいいのでしょうか?
答えはNOです。
長時間・高強度の運動では、腹痛・吐き気・下痢などの消化器症状が起こることがあります。
激しい運動では消化管への血流が低下したり、脱水や体温上昇などが重なったりすることもあります。
「運動=腸にいい」からといって、激しいほどいいわけではありません。
特別な「腸活運動」は必要ない
腸活のために特別な運動を始める必要はありません。
ウォーキング、階段を使う、軽いジョギング、筋トレ、ストレッチなど。
普段の生活の中で、少し体を動かす時間を増やすことからでも十分です。
大切なのは、無理をして一時的に頑張ることではなく、自分に合った運動を続けること。
食べる・眠る・動く
腸活について学んでいくと、「腸にいいものを食べる」だけではないことが分かってきます。
食べること。
眠ること。
そして、動くこと。
どれか一つだけではなく、毎日の生活はつながっています。
腸だけを何とかしようとするのではなく、体を整える生活そのものが腸活につながっている。
特別なことを始めるより、まずは今日、いつもより少しだけ「動く」を意識してみる。
そんな小さな積み重ねから始めてみたいですね。
コメントを残す