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  • ヘナの色は、なぜシャンプーしても髪に残るの?

    前回は、ヘナがオレンジ色に染まるカギとなる色素成分、

    「ローソン(lawsone)」

    についてお話ししました。

    ヘナの葉っぱや粉は緑色なのに、白髪に使うとオレンジ色に染まる。

    その発色に関わっているのがローソンです。

    では今回はもう一歩進んで、

    なぜその色がシャンプーをしても髪に残るのか?

    少しだけ「髪と化学」の世界に入ってみます。

    髪の主成分は「ケラチン」

    まず知っておきたいのが、髪が何からできているのか。

    髪の大部分を占めているのは、

    「ケラチン」というタンパク質です。

    そしてタンパク質は、「アミノ酸」という小さな単位がたくさんつながってできています。

    つまり、

    アミノ酸

    たくさんつながる

    タンパク質(ケラチン)

    髪をつくる

    というイメージです。

    ローソンは、ただ髪の表面に乗っているだけではない

    ヘナを「植物の色を髪の表面につけているだけ」と考えると、

    「シャンプーしたら全部落ちてしまうんじゃないの?」

    と思いますよね。

    でも実際には、そう単純ではありません。

    ローソンは、髪のケラチンに存在する反応可能な部位と相互作用し、定着していくと考えられています。

    さらに化学的に見ると、ローソンはキノン構造を持つ化合物です。

    キノンは反応性を持つ構造で、タンパク質に存在するアミノ基などの求核性部位と反応し、共有結合を形成しうることが知られています。

    ちょっと難しくなりましたね(笑)

    「くっつく」というより「結びつく」

    ここで大切なのは、細かな化学反応を覚えることではありません。

    イメージとしては、

    ヘナの色素が髪の表面にペタッと乗っているだけではなく、髪をつくるタンパク質と化学的に結びつくことがある。

    だから、一度シャンプーしただけですべての色が簡単に流れてしまうわけではない。

    ヘナの染まり方を理解するうえで、ここはとてもおもしろい部分だと思います。

    もちろん実際の毛髪上での染着は、共有結合だけですべてを説明できるような単純なものではありません。

    水素結合などを含めた複数の相互作用も関係すると考えられています。

    そのため、

    「ヘナは髪と共有結合するから絶対に落ちない」

    という意味ではありません。

    実際、ヘナも時間の経過や日々のシャンプーなどによって色の見え方は変化していきます。

    植物の話から、だんだん化学の世界へ

    ヘナについて調べていくと、

    「植物だから染まる」

    だけでは終わらないところがおもしろいんです。

    ヘナの葉に含まれるローソン。

    髪をつくるケラチン。

    ケラチンをつくるアミノ酸。

    そして、それぞれの分子がどう関わるのか。

    こうして見ていくと、ヘナも立派な「毛髪化学」の話になってきます。

    とはいえ、お客様に化学式を覚えていただきたいわけではありません(笑)

    このシリーズでは、

    「なぜヘナはこうなるの?」

    という疑問を、一つずつできるだけわかりやすく紐解いていきたいと思っています。

    ヘナは知れば知るほど、なかなか奥深い植物です。

  • ヘナはなぜオレンジ色に染まる?カギは「ローソン」という色素

    ヘナの葉っぱは緑色。

    乾燥させて粉末にしたヘナも、見た目は緑っぽい色をしています。

    ところが髪に使ってみると、白髪の部分はきれいなオレンジ色に染まります。

    緑色の植物なのに、どうしてオレンジ色になるのでしょう?

    今回は、ヘナが髪を染める仕組みを少しだけ掘り下げてみます。

    ヘナの色素「ローソン」

    ヘナの葉には、

    「ローソン(lawsone)」

    という色素成分が含まれています。

    ローソンといっても、コンビニのローソンではありません(笑)

    このローソンが、ヘナ特有のオレンジ系の発色に大きく関わっています。

    つまり、ヘナの葉っぱそのものの「緑色」が髪について、途中でオレンジ色に変わっているわけではありません。

    ヘナの葉に含まれている色素成分が髪と関わることで、あの特徴的な色が現れます。

    白髪だとオレンジ色がよくわかる

    ヘナ100%を白髪に使用すると、オレンジ〜赤みのあるオレンジ系の色がわかりやすく現れます。

    今回Instagramに載せた写真は、実際に私自身の髪にヘナをしたときのものです。

    もともと白髪だった部分を見ると、オレンジ色がかなりはっきり確認できます。

    一方、黒髪の場合は同じヘナを使っても、黒い髪そのものがオレンジ色に置き換わるわけではありません。

    そのため、白髪と黒髪が混ざっている場合は、白髪部分にオレンジ色が加わることで全体の見え方が変化します。

    ここは一般的なヘアカラーとは少し違う、ヘナのおもしろいところです。

    でも、ちょっと不思議じゃないですか?

    植物の葉を乾燥させた粉を水などと混ぜて髪につける。

    そして流したあとも色が残る。

    さらに、その後シャンプーをしても一度ですべて落ちてしまうわけではありません。

    もし単純に髪の表面に色のついた粉が付着しているだけなら、洗えば簡単に流れてしまいそうですよね。

    ではなぜ、ヘナの色は髪に残るのでしょう?

    ここから登場するのが、

    「髪の主成分であるケラチン」と「ローソン」の関係です。

    ヘナを知っていくと、植物の話だけではなく、少しずつ「毛髪化学」の世界にも入っていきます。

    難しい化学の授業にするつもりはありません(笑)

    「だからヘナってこういう染まり方をするんだ」

    とイメージできるくらいに、少しずつ紐解いていきたいと思います。

    次回は、

    「なぜヘナの色はシャンプーしても髪に残るの?」

    ローソンと髪のタンパク質「ケラチン」の関係を見ていきます。

  • 眠るためには体を温める?冷やす?|お風呂と睡眠の意外な関係

    前回までの健康美では、

    「朝の光」
    「夜のスマホや照明」

    と、睡眠と光の関係についてお話ししてきました。

    今回はもうひとつ、毎日の生活に取り入れやすい「体温と睡眠」のお話です。

    眠るとき、体温はどうなる?

    「体を温めると眠くなる」

    そんなイメージを持っている方も多いと思います。

    もちろん間違いではないのですが、もう少し詳しく見ると面白い仕組みがあります。

    私たちの体は眠りに入る頃になると、体の中心部分の温度である「深部体温」が下がっていきます。

    つまり、

    眠るためには体温が下がっていくことも大切なんです。

    では、なぜお風呂などで体を温めることが睡眠につながるのでしょうか?

    一度温めて、熱を逃がす

    眠る前に体を温めると、手足などの血管が広がって、体の熱を外へ逃がしやすくなります。

    その後、

    体を温める

    手足などから熱を逃がす

    深部体温が下がっていく

    眠る準備へ

    という流れが起こります。

    大切なのは、ただ体温を上げることではなく、その後に熱を逃がしていくことなんですね。

    熱いお風呂ほどいいわけではない

    それなら、

    「熱いお風呂に入って、一気に体を温めればいいのでは?」

    と思うかもしれません。

    ところが、熱すぎるお湯は体への刺激が強く、かえって目が冴えてしまうこともあります。

    眠る前なら、無理に熱いお湯に入るよりも、自分が心地よいと感じる温度でゆっくり温まる

    リラックスできることも大切です。

    湯船じゃなくてもいい

    日本では「お風呂=湯船に浸かる」というイメージがありますが、睡眠のために必ず湯船に浸からなければならないわけではありません。

    温かいシャワーを浴びることでも、体を温めることはできます。

    海外では日本ほど毎日湯船に浸かる習慣が一般的ではない地域もあります。

    つまりポイントは、

    「湯船に浸かること」ではなく、眠る前に心地よく体を温めること。

    自分の生活スタイルに合った方法でいいんです。

    良い睡眠のために、できることをひとつずつ

    ここ数回、睡眠について少しずつお話ししてきました。

    朝は光を浴びる。

    夜は明るすぎる光を避ける。

    眠る前はスマホから少し離れる。

    そして、心地よく体を温める。

    どれかひとつをやったから、必ずぐっすり眠れるというものではありません。

    だからこそ、全部を完璧にやろうとしなくてもいいと思います。

    毎日の生活の中で、

    「これならできそう」

    というものをひとつずつ。

    美容というと、何か特別なものを使ったり、何かを足したりすることに目が向きます。

    でも、しっかり眠って、元気に一日を過ごす。

    そんな毎日の積み重ねも、5年後、10年後の自分につながっていくのではないでしょうか。

    良い睡眠のための習慣も、大人の健康美。

    髪匠りのんでは、髪を整えることだけではなく、年齢を重ねてもイキイキと美容を楽しむための「健康美」について発信しています。

  • 寝る前のスマホ、睡眠に影響しているかも?|夜の光と健康美

    前回の健康美では、「良い睡眠は朝から始まっている」というお話をしました。

    朝に光を浴びることで体内時計が整い、夜の眠りにつながっていく。

    では今回は、その反対。

    「夜の光」について考えてみます。

    寝る直前までスマホを見ていませんか?

    ベッドに入ってから、

    「ちょっとニュースだけ」
    「SNSを少しだけ」
    「動画を1本だけ」

    ……と思っていたら、いつの間にか30分。

    私も含め、心当たりがある方は多いのではないでしょうか。

    実はこの「寝る前のスマホ」、睡眠を考えるうえでは少し気をつけたい習慣です。

    夜になると増えてくる「メラトニン」

    私たちの体では、夜になるとメラトニンという睡眠に関わるホルモンの分泌が増えてきます。

    メラトニンが増えることで、体は少しずつ眠る準備へ。

    ところが夜に明るい光を浴びると、メラトニンの分泌が抑えられることがあります。

    朝は光を浴びて活動モードへ。

    夜は暗くなって休息モードへ。

    私たちの体は、こうした明るさと暗さの変化を利用しながら、一日のリズムをつくっています。

    スマホは「光」だけではない

    スマホの場合、気になるのは光だけではありません。

    SNSを見たり、動画を見たり、仕事の連絡を確認したり。

    次々と新しい情報が入ってくるので、せっかく休もうとしている頭が冴えてしまうこともあります。

    だからといって、

    「今日から寝る前は絶対スマホ禁止!」

    では、なかなか続きませんよね。

    まずは少しだけでいいと思います。

    寝る前の30分を変えてみる

    例えば、寝る前の30分だけスマホを置いてみる。

    部屋の照明を少し落とす。

    本を読む。

    音楽を聴く。

    何もせず、のんびりする。

    そんな時間をつくって、体も頭も少しずつ「夜モード」へ切り替えていく。

    特別な美容法ではありませんが、こうした小さな生活習慣も健康を支えるひとつです。

    朝は明るく、夜は暗く

    前回お話しした「朝の光」と今回の「夜の光」。

    この2つを合わせると、とてもシンプルです。

    朝は明るく。
    夜は暗く。

    人間がもともと持っている一日のリズムに合わせて生活することが、心地よい睡眠につながっていきます。

    美容というと、何かを足すことばかり考えがちです。

    でも、しっかり休むことも大切。

    「眠る前の時間」も、大人の健康美。

    今夜はいつもより少しだけ早くスマホを置いて、ゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。

    髪匠りのんでは、髪だけではなく、5年後、10年後もイキイキと美容を楽しむための「健康美」について発信しています。

  • 良い睡眠は「朝」から始まっている?|朝の光とセロトニン

    前回の健康美では「睡眠と美容」についてお話ししました。

    今回は、その睡眠をもう少しだけ掘り下げてみます。

    良い睡眠というと、

    「夜はスマホを見ない」
    「早めにお風呂に入る」
    「寝る時間を決める」

    など、どうしても夜の過ごし方を考えがちです。

    でも実は、夜ぐっすり眠るための準備は、朝から始まっています。

    朝の光とセロトニン

    朝起きて太陽の光を浴びると、脳内では「セロトニン」という神経伝達物質の働きが活発になります。

    セロトニンは気分や覚醒などにも関係していて、私たちが日中活動するために大切な役割を持っています。

    そして、このセロトニンは夜になると、睡眠に関係する「メラトニン」をつくる材料になります。

    つまり、

    朝の光

    セロトニン

    夜になるとメラトニン

    自然な眠りへ

    という流れがあるんですね。

    約14〜16時間後がポイント

    朝に光を浴びてから、夜にメラトニンの分泌が高まってくるまでには、およそ14〜16時間がひとつの目安とされています。

    例えば、夜12時ごろに眠りたい場合。

    朝8時ごろに起きて光を浴びると、ちょうど夜の時間帯に眠るための準備が進んでいくことになります。

    「夜眠れないから、夜をどうにかしよう」

    だけではなく、

    「朝、ちゃんと光を浴びているかな?」

    と考えてみるのもひとつです。

    特別なことをしなくてもいい

    朝の習慣といっても、難しいことを始める必要はありません。

    起きたらカーテンを開ける。

    朝食を明るい場所で食べる。

    少し外に出て歩いてみる。

    そんな日常の中にある行動でも、朝の光を浴びるきっかけになります。

    毎日完璧にやろうとするのではなく、できる範囲から続けていくことが大切です。

    美容の時間は夜だけじゃない

    肌や髪をきれいにするために、夜のケアを大切にしている方は多いと思います。

    でも健康美という視点で考えると、美容は化粧品やヘアケアだけではありません。

    朝起きること。

    光を浴びること。

    日中活動すること。

    そして夜、しっかり眠ること。

    こうした一日のリズムそのものも、健やかな体や美容を支える土台になっていきます。

    良い睡眠は、朝の光から始まっている。

    明日の朝、まずはカーテンを開けるところから始めてみてはいかがでしょうか。

    髪匠りのんでは、髪を整えることだけでなく、年齢を重ねてもイキイキと美容を楽しむための「健康美」について発信しています。

  • ヘナを始めて約2ヶ月。これからの髪が楽しみです

    髪匠りのんでは、7月から新しく「ヘナ」をメニューに加えました。

    スタートしてから約2ヶ月。

    少しずつですが、すでに2回目のヘナを迎えるお客様もいらっしゃいます。

    まだ始まったばかりですが、私が今いちばん楽しみにしているのは「これから」です。

    半年後、1年後の髪を見てみたい

    美容室では、どうしても施術したその日の仕上がりに目が向きます。

    もちろん、その日にきれいになることも大切。

    でもヘナを始めてから、もう少し長い目でお客様の髪を見ていきたいと思うようになりました。

    半年続けたらどうなるだろう。

    1年続けたらどうなるだろう。

    髪のハリやコシ、艶、まとまりや扱いやすさなど、お客様自身がどんな変化を感じるのか。

    そして美容師として見た髪の状態はどう変化していくのか。

    今ヘナを始めてくださっているお客様と一緒に、その経過を見ていけることを楽しみにしています。

    ヘナのことを、もっと知ってほしい

    「ヘナ」という名前は聞いたことがあっても、

    「そもそも何なの?」

    「普通のヘアカラーとは何が違うの?」

    「どうしてオレンジ色に染まるの?」

    「インディゴって何?」

    「続けると髪はどうなるの?」

    など、わからないことも多いと思います。

    実は掘り下げていくと、ヘナはなかなか奥深い世界です。

    植物としてのヘナの話もあれば、髪が染まる仕組みには化学の話もあります。

    もちろん、良いことばかりではありません。

    できること、できないこと。

    向いている方、注意が必要なこと。

    美容師として、そうした部分も含めてお伝えしていきたいと思っています。

    これから少しずつ発信していきます

    これからこのブログでも、

    ヘナの基本から、染まる仕組み、インディゴ、髪への変化、通常のヘアカラーとの違いなど、いろいろな角度からヘナについて取り上げていきます。

    難しい話を一度にするのではなく、一つずつ。

    私自身も勉強を続けながら、お客様と一緒にヘナへの理解を深めていけたらと思っています。

    半年後、1年後。

    今ヘナを始めてくださっているお客様の髪がどうなっているのか。

    その未来を楽しみにしながら、これからヘナのことを少しずつお伝えしていきます。

  • ちゃんと眠ることも美容のひとつ|睡眠と健康美

    美容というと、何を思い浮かべますか?

    スキンケア、ヘアケア、食事、運動。

    もちろん、どれも大切です。

    でも今回は、「何かをする美容」ではなく、毎日誰もがしている**「眠ること」**について考えてみたいと思います。

    眠っている間も、体は働いている

    眠っている時間というと、体も何もせず休んでいるように感じます。

    しかし実際には、睡眠中にも私たちの体の中ではさまざまな働きが続いています。

    日中に受けた疲労からの回復や、体のメンテナンス、ホルモン分泌の調整などもそのひとつ。

    睡眠は単なる「活動を止めている時間」ではなく、翌日のために体を整えている大切な時間でもあります。

    睡眠不足は美容にも関係する?

    睡眠不足が続いた翌朝、

    「なんとなく顔色がよくない」
    「肌の調子がいまひとつ」
    「体が重い」
    「やる気が出ない」

    そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

    睡眠不足は、肌の状態だけでなく、食欲や気分、集中力などにも影響することがあります。

    そして美容師として気になるのが髪との関係です。

    髪はすぐに変化が現れるものではありませんが、健やかな髪を育てていくためには、頭皮だけを見るのではなく、食事や運動、睡眠などを含めた体全体の健康を考えることも大切だと考えています。

    「何時間寝ればいい?」だけではなく

    睡眠というと、「毎日○時間寝なければ」と時間だけを気にしてしまいがちです。

    もちろん睡眠時間の確保は大切ですが、生活リズムや睡眠の質にも目を向けたいところです。

    朝は光を浴びる。
    できるだけ生活リズムを整える。
    夜はスマートフォンを見る時間を少し減らしてみる。
    ぬるめのお風呂でゆっくり温まる。
    軽いストレッチなどで体をリラックスさせる。

    全部を完璧にする必要はありません。

    自分の生活の中で続けられそうなことを、ひとつずつ取り入れてみる。

    それくらいでいいのではないでしょうか。

    眠ることも「健康美」

    年齢を重ねても、自分らしく美容を楽しむ。

    そのためには、外側からきれいにすることだけではなく、元気に毎日を過ごせる体も大切です。

    高価な美容アイテムを増やすことだけが美容ではありません。

    食べること。
    動くこと。
    そして、眠ること。

    毎日の何気ない習慣の積み重ねが、5年後、10年後の自分につながっていく。

    「よく眠る」ことも、大人の健康美。

    忙しい毎日の中だからこそ、眠る時間も少し大切にしてみませんか?

    髪匠りのんでは、髪だけではなく、年齢を重ねながらイキイキと美容を楽しんでいただくための「健康美」についても発信しています。

  • 美容師が学ぶ「健康美」⑧

    歩く?走る? 身体にちょうどいい運動って?

    健康のために運動しよう。

    そう思ったとき、

    「ウォーキングよりランニングの方が運動になるのでは?」

    「せっかくなら走った方が痩せるのでは?」

    そんなふうに考えることもあると思います。

    私自身、今では走ることが好きになりました。

    朝の空気の中を走る気持ちよさや、走り終わった後の爽快感も好きです。

    だから今回お伝えしたいのは、

    「走るのは身体に悪いから、歩きましょう」

    という話ではありません。

    ウォーキングにもランニングにも、それぞれ良さがあります。

    大切なのは、

    今の自分の身体に合った運動を選ぶこと。

    今回は「歩く」と「走る」の違いから、大人世代の運動について勉強してみました。

    「歩く」も立派な運動

    運動というと、

    筋トレをする。

    スポーツをする。

    走る。

    そんな少しハードなものを想像しがちですが、歩くことも身体活動の一つです。

    歩いているとき、動いているのは脚だけではありません。

    脚やお尻の筋肉を使い、体幹で身体を支え、腕を振り、心臓は全身へ血液を送っています。

    歩く速度を上げれば、呼吸や心拍数も変わります。

    しかもウォーキングは特別な技術や道具をほとんど必要とせず、自分の体力に合わせて強度を調整しやすい。

    身体を動かす習慣の入り口として、とても取り入れやすい運動です。

    では「走る」と何が違う?

    ランニングになると、一般的にはウォーキングより運動強度が高くなります。

    心拍数が上がりやすく、呼吸も増え、一定時間あたりのエネルギー消費も大きくなります。

    心肺機能や持久力を高めるための刺激としても有効です。

    つまり、

    走ることには、走ることのメリットがある。

    身体が慣れてくると距離が伸びたり、以前より楽に走れるようになったり、自分の成長を感じられる楽しさもあります。

    そして何より、

    「走るのが気持ちいい」

    「走るのが楽しい」

    と思える人にとっては、それ自体が運動を続ける大きな理由になります。

    でも「いきなり走る」は少し違う

    ここで考えたいのが、

    運動習慣のなかった人が、健康のために突然走り始める場合です。

    走ると、着地のたびに身体へ衝撃が加わります。

    筋肉だけではなく、膝や足首、足部、腱などにも負荷がかかります。

    もちろん、走ること自体が悪いわけではありません。

    私たちの身体には、繰り返される運動刺激に少しずつ適応していく能力があります。

    ただ、その適応には時間が必要です。

    昨日までほとんど運動していなかった人が、

    「明日から毎日5km走ろう!」

    と急に負荷を上げれば、心肺機能だけではなく筋肉や関節、腱などが追いつかない可能性があります。

    だから、

    歩く

    少し速く歩く

    軽くジョギングする

    走る

    と、身体の状態を見ながら段階を踏む。

    遠回りに見えても、結果的には続けやすい方法なのだと思います。

    強い運動ほど「活性酸素」が増える?

    美容を考える人なら、

    「活性酸素」

    という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

    運動すると筋肉で使われる酸素が増え、身体では活性酸素種(ROS)の産生も増加します。

    特に運動強度が高くなるほど、その産生は増える傾向があります。

    では、

    「活性酸素が増えるなら、運動しない方が美容にはいいの?」

    というと、そんな単純な話ではありません。

    適度な運動によって生じる活性酸素は、身体にとって単なる「悪者」ではなく、身体が運動へ適応していくためのシグナルとしても働きます。

    継続的な運動によって、身体の抗酸化防御機能も適応していきます。

    つまり、

    運動=活性酸素=老化

    ではありません。

    一方で、身体が慣れていない状態で強すぎる運動を繰り返したり、十分に休養をとらず回復が追いつかなかったりすれば、身体へのストレスが大きくなる可能性があります。

    だからこそ、

    運動。

    食事。

    睡眠。

    休養。

    これらをセットで考えることが大切なんですね。

    「走ると老ける」って本当?

    ランニングと美容について調べていると、

    「ランニングをすると顔がたるむ」

    「走ると老ける」

    といった情報を見かけることがあります。

    走ると身体には繰り返し上下方向の衝撃が加わります。

    ただ、そこから直接、

    「ランニングによって顔が下垂する」

    とまで一般化できる十分な根拠があるとは言えません。

    紫外線、加齢による皮膚や皮下組織の変化、体脂肪の変化、栄養状態など、顔の見た目にはさまざまな要因が関係します。

    屋外で長時間運動するなら、ランニングそのものより紫外線対策も美容の観点では重要です。

    ここも、

    「美容のためには走らない方がいい」

    と考える必要はなさそうです。

    続かなければ、運動が嫌いになってしまうことも

    身体への負担とは別に、もう一つ考えたいことがあります。

    それが、

    「続けられるかどうか」

    です。

    健康のために、

    「毎日走る!」

    「5km走る!」

    「○kg痩せるまで頑張る!」

    と最初から高い目標を立てる。

    数日は頑張れるかもしれません。

    でも、だんだんつらくなる。

    今日は走りたくない。

    昨日も走れなかった。

    そして、

    「私は意志が弱い」

    と思ってしまう。

    それでは、せっかく始めた運動がストレスになってしまいます。

    運動は一度だけ頑張ることより、

    自分の生活の中で続けられることの方が大切です。

    「痩せるため」だけに運動しない

    健康美シリーズで、私が特に伝えたいところです。

    運動というと、どうしても

    消費カロリー

    に目が向きます。

    「30分歩いて何kcal?」

    「走ったらどれくらい痩せる?」

    もちろん体重管理を目的に運動することも間違いではありません。

    でも、身体を動かす意味はそれだけではありません。

    筋肉を使う。

    心肺機能に刺激を与える。

    骨に荷重刺激が加わる。

    身体活動量が増える。

    気分転換になる。

    睡眠にも良い影響が期待できる。

    体重計には表示されない変化が、身体の中ではたくさん起こっています。

    だから、

    「痩せるために仕方なく運動する」

    だけではなく、

    「これからも元気に美容を楽しむために身体を動かす」

    そんな考え方があってもいいと思います。

    だから、まずは歩いてみる

    運動習慣がないなら、いきなりランニングを始めなくてもいい。

    まず外へ出てみる。

    歩いてみる。

    少し身体が温まってきたら、ちょっと速く歩いてみる。

    それだけでも立派な身体活動です。

    特に朝。

    少し冷たい空気。

    季節によって変わる空の色。

    鳥の声。

    いつも通っている道なのに、車では気づかなかった景色。

    そんなものを感じながら歩いていると、

    「運動しなきゃ」

    という感覚とは少し違ってきます。

    「ちょっと歩いてこようかな」

    それくらいでいい。

    そして身体が慣れてきて、

    「もう少し動きたい」

    「少し走ってみたい」

    と思ったら走ってみる。

    いつか走ること自体が楽しくなったなら、そのときはランニングを楽しめばいい。

    歩くことも、走ることも、どちらもいい

    ウォーキングとランニング。

    どちらが上で、どちらが下というものではありません。

    体力。

    年齢。

    運動経験。

    身体の状態。

    生活環境。

    そして何より、

    自分が続けられるかどうか。

    それぞれ違います。

    だから大切なのは、

    強い運動をすることではなく、自分の身体に合った強度で身体を動かし続けること。

    歩くことも。

    走ることも。

    どちらもいい。

    これから運動を始めるなら、まずは朝の空気を感じながら気持ちよく歩いてみる。

    そして身体が変わっていくのと一緒に、運動との付き合い方も変えていけばいい。

    健康のために身体を動かす。

    その健康が、これからも美容を楽しみ続けるための土台になる。

    そんな「健康美」を、私自身も身体を動かしながら学んでいきたいと思います。

  • 美容師が学ぶ「健康美」⑦

    姿勢は、見た目だけの話じゃない

    「最近、なんだかお腹が出て見える」

    「以前より老けて見える気がする」

    「体重は変わっていないのに、体型が変わったように感じる」

    そんなとき、つい体重や体脂肪ばかりを気にしてしまいます。

    でも今回勉強してみたのは、「姿勢」です。

    同じ人、同じ服、同じ体重でも、姿勢によって身体のシルエットや印象は変わります。

    そして姿勢は、単に「きれいに見せるため」だけのものでもありません。

    今回は、見た目から身体への負担、骨盤、お腹との関係まで、姿勢について勉強してみました。

    そもそも「姿勢」って何?

    姿勢というと、

    「背筋をピンと伸ばす」

    「胸を張る」

    というイメージを持つ人も多いと思います。

    でも私たちの身体は、骨だけで立っているわけではありません。

    骨が身体の土台となり、筋肉が身体を動かし、関節が骨と骨をつないで動きをつくる。

    そうしたさまざまな仕組みが協力しながら、私たちは立ったり、座ったり、歩いたりしています。

    つまり姿勢は、

    「身体をどう支えているか」

    ということでもあります。

    良い姿勢=胸を張る、ではない

    猫背が気になると、

    「胸を張らなきゃ」

    と思ってしまいます。

    でも、無理に胸を張って腰まで大きく反ってしまえば、それはそれで身体に負担がかかる場合があります。

    猫背も。

    反りすぎも。

    無理に作った姿勢も。

    大切なのは「正しい形」に自分の身体を無理やり当てはめることではなく、

    無理なく身体を支えられる位置を探すこと。

    ずっと力を入れて頑張らなければ維持できない姿勢を「良い姿勢」と考える必要はないんですね。

    同じ体重でも、見た目は変わる

    今回、健康美という視点で特に知ってほしいのがここです。

    例えば、頭が前に出て背中が丸くなる。

    すると肩の位置も変わり、お腹が前に出て見えることがあります。

    反対に、無理なく身体を支えられる位置に立つと、身体のラインの見え方も変わります。

    つまり、

    体重が増えていなくても「太ったように見える」ことがある。

    もちろん姿勢を変えれば痩せる、という意味ではありません。

    脂肪が減るわけでもありません。

    でも美容を考えたとき、体重計の数字だけでは分からない「見え方」があります。

    「痩せなきゃ」と思う前に、一度自分が普段どんな姿勢で立ったり座ったりしているのかを見る。

    それも、自分の身体を知る方法の一つだと思います。

    姿勢は「見た目だけ」の話ではない

    姿勢について調べていくと、もう一つ大切なことが分かります。

    それは、身体への負担です。

    例えば長時間のデスクワーク。

    スマートフォンを長時間見る。

    ずっと同じ姿勢で座っている。

    身体の使い方に偏りがある。

    こうした状態が続けば、首や肩、背中、腰など、特定の筋肉や関節に負担が集中することがあります。

    だから、

    「猫背だからダメ」

    というよりも、

    同じ姿勢や同じ身体の使い方を長く続けていることにも目を向ける。

    こちらの方が大切なのかもしれません。

    姿勢と「お腹の中」は関係する?

    今回、私自身も気になったのがここです。

    姿勢は骨や筋肉だけの話なのでしょうか?

    実は、食後の姿勢は胃食道逆流などの症状と関係することがあります。

    例えば食後すぐに身体を強く前に曲げたり、お腹を圧迫したりすると、胃の内容物が食道へ逆流しやすくなる場合があります。

    だからといって、

    「猫背だから消化不良になる」

    と単純に考えるのは違います。

    消化や胃腸の状態には、食事内容や量、生活習慣、病気などさまざまな要因が関係します。

    姿勢だけですべてが決まるわけではありません。

    ただ、食後に強く前かがみになる習慣などが、胃の不快感や逆流症状に影響する可能性がある。

    姿勢は身体の外側だけの話ではない。

    このくらいの捉え方をしておくとよさそうです。

    「骨盤が歪んでいる」ってどういうこと?

    美容や健康の世界でよく聞く、

    「骨盤の歪み」

    という言葉。

    私も何となく、

    「骨盤が左右にズレたり、形そのものが歪んだりしている」

    ようなイメージを持っていました。

    でも、この言葉には少し注意が必要です。

    日常生活の姿勢だけで、骨盤の骨そのものが簡単にグニャッと変形するという話ではありません。

    例えば骨盤が前方へ傾いたり、後方へ傾いたりすることがあります。

    さらに周囲の筋肉、関節、背骨、脚などの状態や身体の使い方も関係しながら、姿勢や動き方に違いが現れます。

    ですから、

    「骨盤が歪んでいるから全部直さなきゃ」

    と考えるより、

    自分にはどんな身体の使い方のクセがあるのか。

    そんな視点で考えた方が分かりやすいと思います。

    頭から足まで、身体はつながっている

    頭。

    首。

    肩。

    背骨。

    骨盤。

    脚。

    足。

    身体はすべてつながっています。

    例えば頭が前へ出れば、それを支えるために首や肩だけでなく、その下の身体も影響を受けます。

    だから姿勢を考えるとき、

    「肩だけ」

    「腰だけ」

    「骨盤だけ」

    と一部分だけを見るのではなく、

    身体全体を見ることも大切です。

    美容でも「骨盤を整えれば全部解決」「ここだけ直せば痩せて見える」といった分かりやすい言葉は魅力的です。

    でも身体は、そんなに単純ではないんですね。

    では、毎日「正しい姿勢」をキープすればいい?

    ここも今回の大切なポイントです。

    「姿勢が大事」

    と聞くと、朝から晩まで背筋を伸ばしていなければいけないような気がします。

    でも、同じ姿勢をずっと続けること自体が身体への負担になることがあります。

    だから、

    仕事の合間に一度立ってみる。

    少し歩いてみる。

    肩や胸を軽く動かす。

    伸びをする。

    深呼吸してみる。

    そんな小さな動きを日常の中に入れてみる。

    「正しい姿勢を固める」より、まず身体を動かす。

    完璧を目指す必要はありません。

    姿勢も「健康美」のひとつ

    これまで健康美シリーズでは、

    体重。

    筋肉。

    体脂肪。

    太ること。

    痩せること。

    いろいろな角度から身体について勉強してきました。

    そして今回の「姿勢」。

    これも結局、同じところにつながっているように感じます。

    美容というと、

    「もっと痩せたい」

    「もっと若く見られたい」

    「体型を隠したい」

    と、今の自分から何かを減らしたり、隠したりする方向へ意識が向きがちです。

    もちろん、きれいになりたいと思う気持ちは大切です。

    でも美容の方法は、身体を小さくすることだけではありません。

    自分の身体を知る。

    身体を動かす。

    筋肉を使う。

    姿勢に気づく。

    そして、今ある身体を心地よく使っていく。

    「体型を直す」のではなく、今の身体と上手に付き合っていく。

    その結果として、立ち姿や歩き方、身体の見え方まで変わってくるかもしれません。

    健康があって、その先に美容がある。

    何歳になっても美容を楽しむために。

    私自身も、自分の身体について一つずつ学んでいきたいと思います。

  • 美容師が学ぶ「健康美」⑥

    「太る」ではなく、健康的に身体をつくる

    「痩せたい」

    美容や健康について調べると、本当にたくさんの情報が出てきます。

    食事制限、運動、ダイエット、脂肪燃焼……。

    でも、その反対の悩みを持っている人もいます。

    「もう少し体重を増やしたい」

    「昔から食べても太りにくい」

    「年齢とともに痩せてきたのが気になる」

    痩せることだけが健康ではありません。

    そこで今回は、健康的に体重を増やすにはどうしたらいいのか?を勉強してみました。

    体重が増えれば、何でもいい?

    体重を増やしたいなら、とにかくカロリーの高いものをたくさん食べればいい。

    お菓子や揚げ物をたくさん食べれば、体重は増えるかもしれません。

    でも、それがそのまま「健康的に身体をつくること」になるとは限りません。

    私たちの身体は脂肪だけでできているわけではありません。

    筋肉、骨、臓器、水分など、さまざまなもので構成されています。

    だから目指したいのは、

    「体重の数字だけを増やすこと」ではなく、必要な栄養を摂りながら身体をつくること。

    ここを今回のスタートにしたいと思います。

    体重を増やす基本は「エネルギー収支」

    前回勉強したエネルギー収支が、ここでも基本になります。

    私たちは食事からエネルギーを取り入れています。

    一方で、

    呼吸する。
    心臓を動かす。
    体温を保つ。
    仕事をする。
    歩く。
    家事をする。
    運動する。

    生きているだけでも、日常生活でもエネルギーを使っています。

    長い期間で見れば、体重を増やすには基本的に、

    摂取エネルギー > 消費エネルギー

    という状態が必要になります。

    ただし、

    「じゃあ今日から毎食大盛り!」

    とする必要はありません。

    一度に無理をするのではなく、自分が続けられる範囲で少しずつ摂取量を増やしていくという考え方も大切です。

    一度に食べられないなら、分けてみる

    「もっと食べた方がいいのは分かっているけれど、そんなに食べられない」

    太りにくい人の中には、一度にたくさん食べることが苦手な人もいると思います。

    そんな場合は、一食の量だけにこだわらず、食べる回数を増やす方法もあります。

    例えば、

    朝食

    間食

    昼食

    間食

    夕食

    というように、3回の食事だけですべてを摂ろうとしない。

    ここでいう「間食」は、お菓子という意味だけではありません。

    例えば、

    おにぎり
    ヨーグルト
    チーズ
    果物
    ナッツ類
    牛乳や豆乳

    など。

    「栄養を補う小さな食事」

    と考えると分かりやすいと思います。

    一度にたくさん食べるのが難しくても、一日のトータルで考える。

    これなら取り入れやすい人もいるかもしれません。

    食べる「量」だけでなく「密度」を考える

    もう一つの方法が、

    同じくらいの量でも、食事の中身を工夫すること。

    例えば、いつもの食事に卵を加えてみる。

    豆腐や納豆を加える。

    ヨーグルトやチーズなどの乳製品を取り入れる。

    料理に適量の油を使う。

    ナッツ類を間食に取り入れる。

    肉や魚、大豆製品などを組み合わせる。

    無理に大盛りにしなくても、こうした「ちょい足し」でエネルギーや栄養素を補うことができます。

    もちろん、一つの食品だけを大量に食べればいいということではありません。

    炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素を組み合わせることが基本です。

    食べるだけではなく「身体をつくる」

    健康的に体重を増やすことを考えるなら、筋肉にも目を向けたいところです。

    筋肉を維持したり増やしたりするためには、

    栄養を摂ること+筋肉に刺激を与えること

    が大切です。

    たんぱく質は筋肉だけでなく、皮膚や髪、臓器など、身体を構成するさまざまなものの材料になります。

    肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを普段の食事の中に取り入れる。

    そして、自分の体力に合わせて身体を動かす。

    必ずしも激しい筋トレをする必要はありません。

    スクワットなどの筋力トレーニングや日常的な運動を、無理のない範囲から取り入れていく。

    ただし、

    「筋トレさえすれば体重が増える」というわけでもありません。

    運動量だけ増やして食事が十分でなければ、摂取エネルギーが不足してしまう可能性もあります。

    だからこそ、

    食事と運動をセットで考える。

    これが「身体をつくる」という視点です。

    体重の数字以外にも見てほしいこと

    「あと3kg増やしたい」

    具体的な目標を持つこと自体が悪いわけではありません。

    でも、体重計の数字だけをゴールにしないことも大切です。

    例えば、

    以前より疲れにくくなったか。

    食事をきちんと摂れているか。

    身体を動かしやすくなったか。

    筋力が落ちていないか。

    よく眠れているか。

    毎日を元気に過ごせているか。

    こうした変化も、身体の状態を知る大切な情報です。

    前回までにもお話ししてきましたが、

    同じ体重でも、身体の中身は人によって違います。

    だから「何kgになったか」だけではなく、

    その身体でどう生活できているのか。

    そこにも目を向けたいと思います。

    「昔から太れないから」で済ませない方がいい場合もある

    そして、大人世代では特に知っておきたいことがあります。

    昔から細身で、体重もほとんど変わらず、元気に生活している人と、

    最近、意図していないのに体重が減ってきた人

    では意味が違います。

    例えば、

    食事量を変えていないのに体重が減り続ける。

    食欲が明らかに落ちた。

    強い疲れやだるさが続いている。

    ほかにも体調の変化がある。

    こうした場合には、

    「私は太れない体質だから」

    と自己判断せず、医療機関に相談することも大切です。

    体重減少の背景には、食事量だけでは説明できない健康上の問題が隠れていることもあります。

    意図しない身体の変化は、身体からのサインとして見る。

    健康美を考えるうえで、ここはとても大切だと思います。

    「太る」ではなく「身体をつくる」

    今回勉強してみて、やはりこの言葉が一番しっくりきました。

    「太る」のではなく、「身体をつくる」。

    無理なく食事を増やす。

    一度に食べられなければ回数を利用する。

    食事の量だけではなく、栄養とエネルギーの密度も考える。

    たんぱく質など身体に必要な栄養を摂る。

    無理のない範囲で筋肉にも刺激を与える。

    そして体重だけではなく、自分の身体全体を見る。

    大切なのは、

    「痩せている方がきれい」

    でも、

    「ふっくらしている方が健康」

    でもありません。

    身体も生活も、一人ひとり違います。

    だから必要な体重も、目指したい身体も、人それぞれです。

    誰かと比較して身体を変えるのではなく、

    自分に必要な身体を、自分のペースでつくっていく。

    それが今回考えた「健康美」です。

    健康を土台に、何歳になっても美容を楽しむ。

    そのために、私自身も身体について一つずつ学んでいきたいと思います。