「美容室に行けば髪は綺麗になる。」
そう思われている方は少なくありません。
もちろん、美容室でカラーをしたり、カットをしたり、トリートメントをしたりすることで、髪は見違えるように美しくなります。
ですが、一つだけ知っていただきたいことがあります。
どんなに毎月美容室へ通っても、美容師が髪に触れられるのは年間約12日。
残りの353日は、お客様ご自身が髪と向き合っています。
実は、この353日こそが未来の髪を決める一番大切な時間なのです。
美容室は「魔法をかける場所」ではありません
美容師として少し厳しい言い方かもしれませんが、私たちは傷んだ髪を完全に元へ戻すことはできません。
髪は自己修復する組織ではないからです。
もちろん、見た目や手触りを整えることはできます。
しかし、それを維持できるかどうかは、毎日のホームケアにかかっています。
美容室は綺麗な髪を育てる「きっかけ」をつくる場所。
本当に髪を育てるのは、ご自宅での積み重ねです。
シャンプーを「香り」で選んでいませんか?
シャンプーを選ぶ基準を伺うと、
「香りが好きだから。」
「価格がお手頃だから。」
というお声をよく聞きます。
もちろん、それも大切な基準です。
ですが、40代以降の髪は20代の頃とは変わっています。
細くなったり、乾燥しやすくなったり、ハリやコシが失われたり。
年齢とともに髪質は少しずつ変化していきます。
だからこそ、髪の状態に合ったホームケアを選ぶことが重要なのです。
ダメージケアなら安心、とは限りません
よくある勘違いがあります。
「傷んでいるからダメージケアを使えばいい。」
実は、そう単純ではありません。
細くなった髪に重たいダメージケア用のシャンプーやトリートメントを使うと、必要以上にしっとりしてしまい、ボリュームが出にくくなることがあります。
逆に、ボリュームアップを重視した製品だけを選ぶと、髪質によってはパサつきやごわつきを感じることもあります。
つまり、大切なのは「人気の商品」を選ぶことではなく、「今の自分の髪」に合ったものを選ぶことです。
お金をかけるなら、毎日使うものへ
「美容室で高いトリートメントをした方がいいですか?」
この質問をいただくことがあります。
もちろん、サロンでのトリートメントは効果的です。
しかし、それ以上に見直していただきたいのが毎日のホームケアです。
365日のうち、美容室は12日。
残り353日は、毎日シャンプーをして、乾かして、髪と向き合っています。
だから私は、お客様にこうお伝えしています。
「美容室だけにお金をかけるのではなく、毎日使うシャンプーやトリートメントにも少しだけ投資してみてください。」
その積み重ねの方が、5年後、10年後の髪には大きな差となって表れます。
私たちが本当にご提案したいこと
私たちがシャンプーやトリートメントをご提案するのは、「商品を売りたいから」ではありません。
お客様一人ひとりの髪質やライフスタイルに合わせて、「今の髪」と「未来の髪」の両方を考えたご提案をしたいからです。
美容室で過ごす時間は、年間たった12日。
だからこそ、その12日をより価値のある時間にし、残り353日をご自身で安心して過ごせるようにサポートすることが、私たち美容師の役目だと考えています。
未来の髪は、毎日の小さな積み重ねで変わります。
今日から少しだけ、ご自宅でのホームケアを見直してみませんか?
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