悪玉菌は本当に悪者?|大切なのは「いなくすること」ではありません

「悪玉菌は体に悪い。」

そんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。

確かに、悪玉菌が増えすぎると腸内環境が乱れ、健康に悪影響を及ぼすことがあります。

しかし、「悪玉菌=悪だからゼロにすればいい」という考え方は正確ではありません。

今回は、悪玉菌の本当の役割についてご紹介します。

悪玉菌にも役割がある

悪玉菌の多くは、肉や魚などのたんぱく質が消化しきれずに大腸まで届いたとき、それらを分解する働きをしています。

この「分解」そのものは、腸内で起こる自然な働きです。

つまり、悪玉菌が存在すること自体が悪いわけではありません。

なぜ悪玉菌は「悪」と呼ばれるの?

たんぱく質を分解する過程では、

  • アンモニア
  • インドール
  • スカトール
  • 硫化水素

などの物質も作られます。

これらは便の臭いの原因となったり、増えすぎると腸内環境を乱す一因になったりすると考えられています。

つまり問題なのは、悪玉菌が働くことではなく、増えすぎることなのです。

腸活の目的は「悪玉菌をなくすこと」ではない

腸の中には、

  • 善玉菌
  • 悪玉菌
  • 日和見菌

が共存しています。

それぞれに役割があり、どれか一つだけが存在する状態が理想ではありません。

大切なのは、この3種類の菌がバランスよく保たれていることです。

なぜ「善玉菌を増やそう」と言われるの?

ここで疑問に思う方もいるかもしれません。

「悪玉菌を減らすのではなく、なぜ善玉菌を増やすの?」

その理由は、善玉菌が乳酸や酢酸などを作り、腸内を善玉菌が働きやすい環境へ整えてくれるからです。

さらに、腸内で最も数が多い日和見菌は、優勢な方の味方をする性質があります。

そのため、善玉菌が優勢になると、日和見菌も善玉菌側について働きやすくなります。

腸活では悪玉菌を攻撃するよりも、善玉菌が元気に働ける環境を整えることが基本になるのです。

まとめ

悪玉菌にも、たんぱく質を分解するという役割があります。

しかし、増えすぎるとアンモニアやスカトールなどの物質が多く作られ、腸内環境が乱れやすくなります。

腸活で目指すのは、悪玉菌をゼロにすることではありません。

善玉菌・悪玉菌・日和見菌がバランスよく共存できる腸内環境をつくることです。

次回は、腸内細菌の中で最も数が多い「日和見菌」についてご紹介します。

「なぜ多い方の味方をするのか?」

腸活を理解するうえで、とても重要な存在を一緒に学んでいきましょう。

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